皆さま、こんにちは。YourLegalsジャパンデスクの西尾です。2020年7月1日より日本に住む日本人がオランダに入国することが可能になり、YourLegalsジャパンデスクにもオランダ移住希望者様からの問い合わせが増えてきました。
オランダでの家探し
先日サポートさせて頂いたお客様はEU圏内に既に居住していたこともあり、新型コロナウィルスの影響も多少ありましたが6月から移住の手続きを進めることが可能でした。
アムステルダムに到着すると、早速アパート探し開始です。
YourLegalsジャパンデスクではオランダ移住者の家探しのサポートを行っており、こちらは先日サポートさせて頂いたお客様（男性1名、女性1名のカップル）の家探しの内容になります。
①YourLegalsにて物件のリストアップ
今回のお客様はアパートが決定するのにおおよそ3週間を要しました。
好みに合う物件を3週間で50件近くリストアップさせて頂きました。お客様の好みをお伝え頂き、それになるべく近い内容の物件をこちらで検索していきます。
物件のリストアップはお客様がオランダに到着した初日に開始となります。到着後に、直近で空きの出た物件にコンタクトし、オーナーや不動産から連絡がきたらすぐに内見に行けるように準備をします。
*日本にいながら家探しをすることも可能ですが、お客様ご自身が内見に行けないため、アパート探しはオランダ到着後からが勝負です。
②お客様にて物件の選択
リストアップした50件のうち、お客様がお選びになられた20件の物件にコンタクトをしました。お客様の情報や自己紹介文を細かく送り、合計15件近くの内見を行っています。
こちらの記事により詳しい家探しの方法は記載していますが、オランダではまずインターネットで物件を探し、好みの物件にコンタクトしていきます。書類を提出などすると不動産や大家さんの希望条件に合った人のみが、内見を許可してもらえます。
1つの物件に10名以上の内見者がいることも多く、内見している最中に自分達の状況などきちんとアピールすることが大切でしょう。また、オランダで家を決めることは競争率がかなり高いことから、ある程度の妥協点を考えながら取り組むことも必要になってきます。
日本のように「不動産に直接足を運び、不動産側からアパート紹介をしてもらえる」という流れとは大きく異なる点は、注意が必要です。
③契約手続き
内見後、すぐに「是非この物件を借りたい」というメールを送信し、返答を待ちます。大家さんや不動産からOKが出れば契約の段階に進むようになります。
契約には例えば1年間、2年間の契約、1年契約プラスアルファの契約などがあり、光熱費やインターネットを含んでいるものや含んでいないものもあります。契約書を熟読し、不動産側と疑問点などを解消していきます。
サインや支払いが終了すると、入居日が決定します。迅速な支払いは必要不可欠なのでTransferwiseなどを有効活用しましょう。日本の銀行から振込手続きを行うと、日数を要し、なおかつ手数料もばかになりません。
最終的に今回のお客様は、アムステルダムの中心部のアパートを借りることができました。新型コロナの影響もあり、市内中心部の家賃はかなり下がっていた印象を受けます。
④アパート契約の後
アパートの契約が終わると市役所で住所登録などを行い、それによってBSNナンバーというオランダの住民番号を得ることができます。オランダ移住のプロセスの中では初期段階に行われるプロセスであることから、オランダ到着後に第一優先されるものが家探しということになります。
⑤日本人移住者の家探しの難しい点
・オランダのビザを持っていない点
・個人事業主の方など、直近の給与証明を提出できない点
この2つは、日本人が初めてオランダで家探しをする時に直面する不利な点になります。「ビザをまだ持っていないこと」「直近の給与証明ができないこと」は家の大家さんや不動産側にとっては大きな不安要素で、既にビザを持っている人や安定した収入証明ができる人が優先される傾向にあります。
交渉の段階で半年から1年分の家賃を先払いするというケースも度々あるのが正直な所です。
YourLegalsジャパンデスクのサービス
YourLegalsジャパンデスクではオランダ移住希望者の家探しサポート、ビザ取得代行のサービスなどを行っています。現地在住の日本人スタッフ、オランダ人の移民弁護士、ビジネス弁護士による手厚いサポートがあるため安心してオランダ移住手続きをすませることを可能にしています。
ご興味のある方は気軽にご相談ください。
