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20代ノースキルの若僧がオランダに移住した経緯(その4)

By December 20, 2019 February 29th, 2020 No Comments

皆さん、こんにちは。YourLegalsジャパンデスクの西尾です。今回は前回の記事に引き続き、私の起業のプロセスに関してご紹介していきます。いよいよ、活動が始まりました。

②ツアーガイド開始

ようやくウェブサイトが完成し活動を始めることができたのは、移住してからおおよそ半年経った頃でした。しかしながら、まさか私のような素人の作成したウェブサイトが検索に引っかかるはずもなく、どのように告知をしていくかも悩ましい状況でした。例えば、大手の旅行会社アムステルダム支店にもガイド業の仕事がないかを尋ねましたが、私のような経験の浅いガイドは契約してくれるはずもありませんでした。アムステルダム市内には経験年数の長いガイドさん達がそれなりの人数いることも、この頃に気がつき始めました。

私が活動の初期に行ったことは極めて単純で、アムステルダムの街中や空港でHappy Tour -Netherlands & Belgiumの名刺やチラシを配るという原始的な方法です。価格も現在の半額程度に設定し、とりあえず配ってみました。Facebook、Twitter、トラベロコ(現地在住の日本人と知り合えるサイト)などにも積極的に告知をしていきました。これでアムステルダムからブリュッセルへの日帰りツアー、また私の名刺配りの中から数件問い合わせがきたことがありました。まさか名刺配りから仕事が入るとは思ってもいませんでしたが、とりあえず行動してみることは重要のようです。

また「オランダ人で日本語を学びたい」という人々が集まるコミュニティーに足を運び、そこで知り合ったオランダ人や日本人達を連れてベルギーのクリスマスマーケットに日帰りで行く団体ツアーを行ったことも良い思い出です。もどかしい時期でしたが、お金をかけてプロモーションする財力がなかったことから、非常に原始的な方法でお客さんの獲得に努めました。

オランダからベルギーのブルージュへの団体ツアー

それから、常にウェブサイトの記事を投稿し続けアップデートしていくことです。これは毎日の日課でした。ウェブ系に強い日本人の友人に様々なアドバイスをもらいました。サイトの見やすさ、カラー、コンテンツ、それからターゲット層です。例えば、私が作ったウェブサイトは当初、非常に明るいタッチで若者好みのサイトになっていました。一方、個人ガイドの価格帯は学生や若者向けではなく40代以降の人々向けの傾向が強いので、柔らかい雰囲気のサイトからより会社の雰囲気が出るようなものに近づけていきました。変更の連続で編集に一苦労でした。

③副業に精を出す

2016年末までに個人事業主ビザを取得した人は、2017年以降でも「オランダのマーケットにフルアクセスできる」という特権がありました。つまり、個人事業主であるにも関わらずオランダでアルバイトや正社員として働くことができるという仕組みです。*この仕組みは残念ながら変更がされ、2017年以降に移住する方はアルバイトや正社員になることはできません。

この仕組みを利用して、ホテルの受付業、食事の宅配サービスにてアルバイトをした時期もありました。特に食事の宅配サービス(Deliverooという、日本で流行のUberEatの競合)は約8ヶ月間行い、当時の私の稼ぎの中心でした。このDeliverooは、宅配人全員がフリーランス契約で働く形になることから、現在でも、日本人の個人事業主は誰でも働くことができるものになっています。寒い冬、雨の日に、懸命に自転車を漕ぐ宅配アルバイトは、今となっては良い思い出ですが、当時は憂鬱にもなりました。この時期は、午前〜14時頃までをウェブサイト編集やガイドの練習の時間にあて、それ以降の時間はこの宅配の仕事などにあてていました。

上記のように名刺配り、ホテルのバイト、自転車での食事宅配という、「オランダで楽しい生活を夢見てきたのに、なんでこんなことを…」と嘆く日々が続きました。でも、ビジネスを始めるって最初はこんなものなのでしょうか?資金もないし、ビジネスを効率良く進める知識もないし、しょうがないですね。

Deliverooという自転車宅配サービス

④副業の終了

2018年以降、上記のような副業は退職し、ツアーガイドの仕事一本化することになりました。これは明らかに、私の作ったHappy Tour -Netherlands & Belgiumのサイトがグーグルなどで検索され始めたこと、また知り合いを通じて他のガイドさんを紹介してもらい、彼女から仕事をもらうことができたからです。ガイドの仕事が入り始めると、生活、人間関係、新しいアイデアなどが前向きに循環し始め気持ち的にも次第に楽になっていきました。

Happy TourのPV増加の様子

上記を見て頂いても分かりますが、2018年頭に突然、サイトがグーグル検索に引っかかり始め、それがきっかけで問い合わせがくるようになりました。その流れで3月後半から5月中旬にかけてはオランダ観光の目玉である「チューリップシーズン」が到来することで、問い合わせが増加し毎日が忙しくなりました。また、海外出張でオランダに来られる方々にもツアーをお取り頂けたことは、私があまり想定していなかったことです。

キューケンホフ公園

個人ツアーガイドは季節に左右される傾向が強いので、春から夏にかけては非常に忙しく、冬は比較的落ち着き、時には暇になってしまいます。今では、こういった時間のある冬を利用して繰り返し旅行にも出かけていますが、冬場にどのようにお客さんを獲得するかを考えていくことが今後の課題と言えるでしょう。

この3年間で数多くのお客様と出会うことができ、これが私の財産です。日本の東京で仕事をしていた頃には絶対に出会うことがなかった方々と色々なお話をすることができ、時にビジネス的なアドバイスまで頂いています。確かに、歩く量も多く労働時間も時に長くなる仕事ですが、このように新たな出会いに溢れているこのガイドの仕事は、私の人生において大切なものになりました。

終わりに

これが、YourLegalsジャパンデスクの西尾の移住の経緯となっています。この後は、私以外のオランダ在住個人事業主さん達の移住例なども含めて紹介していきます。

20代ノースキルの若僧がオランダに移住した経緯(その1)

20代ノースキルの若僧がオランダに移住した経緯(その2)

20代ノースキルの若僧がオランダに移住した経緯(その3)

20代ノースキルの若僧がオランダに移住した経緯(その4)

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